山菜・山野草-052 ワラビ [山菜・山野草]
春に握りこぶしを振り上げたようなワラビの若芽は山菜の代表格なので報告済みだと勘違いしていました(昨年このBlogを始めた頃にはワラビの時期が過ぎていたので載せなかったのだと思います)。下記の通り報告します。
4日前に近くの山に今年の桜の見納めと山菜の育成状況確認に行った時に林道を入って間も無いところにワラビがニョキニョキ立ち上がっていました。(約80cm位)
晩冬に下草を刈ったり野焼きをした後に出るワラビは5~30cm程度の高さに立ち上がりますがちょっとした藪の中には倍以上の高さに伸びたものが生えます(私の育った地方ではその様に大きなものを棒ワラビと言ったりします)。
<ワラビ>
ワラビは日当たりの良い野原や野山や土手に自生する多年草のシダ植物です。
花は付けずに地下茎で増えて行き群生を作るので、最初の1本を見つけるとその周りにほぼ直線状に並んで2本目以降を見つけられます(2本目以降が見つけ易くなった目をワラビ目と表現したりすることがあります)。
また地方によっては若芽の状態をワラビ、葉が開きシダになった状態をホドロと呼ぶ事もあります。
ワラビの若芽は茎が手でポキッと折れるところから採取し、重層もしくは木灰でアクを抜いて食べます。
*アクは植物が動物や虫や病原菌に食べ尽くされ無い様に身に付けた防衛手段なので、抜かずに食すると健康被害を蒙る事があるので気を付けてください。(私見ですが少量のアクを摂取するとアクと一緒に体内の老廃物が体外に排出されるので健康に良い効果があると思います)*
分布:北海道~九州
自生場所:野原・野山・土手など
採取部位:(葉が開いていない)若芽茎
採取時期:3月~6月
効能:
ワラビに含まれるビタミンB2は皮膚の再生・髪の育成に良いとされています。
βカロテンとビタミンEには抗酸化作用があり動脈硬化予防・ガン予防・アンチエージング(老化防止)に効果があるとされます。
食物繊維には便秘解消・美肌効果が見込めます。
葉酸には貧血予防に効果があるとともに胎児の生育に欠かせない成分です。
調理:アク抜きをした後、生食・茹でる・揚げる
生食:意外ですがマヨネーズをつけてサラダとしてもいけます。包丁で叩いてから擦ってだし汁で延ばすとワラビのとろろ汁・細かく刻んで味噌と混ぜて包丁の背で叩きワラビの叩きも美味しいです。
茹でる:煮物・和え物・お浸し・汁の実・炊き込みご飯で美味しいです。
揚げる:天ぷらでもいけます。
*ワラビのアクにはビタミンB1を破壊する成分や発がん性の成分も見つかっていますが、水溶性なのでちゃんとアク抜きできていれば心配ありません。とは言え一度に多量のワラビを食べるのは避けましょう。*
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タグ:山菜 山野草 木の実
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