山菜・山野草-037 ムクノキ [山菜・山野草]
今日は秋らしい良い天気でしたので午後から少し遠くの湿地に行って来ました。遊歩道も整備されていて水辺や土手をゆっくり回る事が出来ます。道の外れでガチョウが落ちている実を啄んでいるのが見えたので近寄って見るとエノキの実とムクノキの実が沢山落ちていました。エノキの実よりムキノキの実の方が大きくて食べでがあるので、さっそくムクノキの下に行き手の届き範囲で生っている実を採ってきました。採っている間に散歩している近所の年輩の方が近寄って来られて尋ねられたので”ムクノキの実を取ってます、美味しんですよ”と応えると彼もひとつ採って口に運び、”甘いね”と感激してました。
なお私が採ってきた実は夕食前のおやつとして美味しくいただきました。
<ムクノキ>
ムクノキはニレ科の落葉高木(高さ20m位に育つ)です。ニレ科の落葉高木にはニレ・エノキ・ケヤキ・ムクノキ等がありますがどれも葉に特徴があり区別できます。ムクノキの葉は裏を見るとつけ根から伸びたすじから葉のギザギザに向かって外側にすじがあるので特に分かり易いです。
ムクノキの名の由来は、樹皮が自然に剥けるから・実が黒いから・葉の表面がザラザラしているので漆器や木工品の磨きに使い表面を剥くから等があります。特に磨きに使ったと言うのは葉を実際に手で触るってみると確かに今で言うサンドペーパーだなと納得できます。
実は直径約1cm位の大きさで10月頃に熟し黒紫色になります。木に生っている状態で少し乾燥して萎びたくらいが食べ頃です。味は甘く、干し柿に似ています。食感は濃いジャムのようです。香りはレーズンに似ています。食べ方は生食かジャムが美味しいです。砂糖が高価だった昔は重宝されたでしょうね。
ちなみにムクドリはムクノキの実を好んで食べるからその名がついたと聞いています。
分布:本州~沖縄
自生場所:雑木林に自生しますが、公園や道路脇に植えられています。
採取部位:実(黒紫色に熟したもの)
採取時期:10月頃
効能:
ムクノキの実に含まれるアントシアニンはガン予防・抑制・動脈硬化予防・視力回復・血液サラサラ効果・血管壁強化・アンチエージング(老化防止)に効果があると言われます。
民間療法では樹皮に鎮痛効果があると言われ捻挫などの疼痛に煎飲したそうです。
調理:生・ジャム
実
洗って生食で甘くて美味しいです。
洗った実から固い種を取ってジャムにできます。
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タグ:山菜 山野草 木の実
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