山菜・山野草－013 桑（ヤマグワ）の実

今日は貴重な梅雨の合間の晴れなので箱根山の手前まで行って来ました。
箱根は里より１か月位遅れて花々が咲くので、ニセアカシアの花摘みを目的に出かけましたが、残念ながら見つかりませんでした。その代りに、我家の庭では既に花の時期が終わったユキノシタがまだ咲いてました。また旧東海道の石畳の脇道にはヤマグワが頭のすぐ上に鈴生りでした。
ユキノシタは今晩の晩酌用に花を２茎、葉を数枚、ヤマグワの実は焼酎漬け用に１００個程度を採らせてもらいました。
家に戻り、さっそくヤマグワの実を数個は生食しました。甘くて懐かしい味です。残りは焼酎に漬けました。１か月もすると美味しい桑の実酒になります。（待ち遠しい・・・我慢できるかな？）

＜ヤマグワ＞
桑と言えば小学校で飼ったカイコのエサとして思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
桑にはマグワ（中国原産）とヤマグワ（日本産）があり、主にカイコのエサはマグワだそうです（ヤマグワの葉は小さくて硬いからとの説があります）。またヨーロッパではクワの仲間をマルベリーと呼んで果物として食しています。
クワには雄株・雌株・両性㈱があり、雌株と両性株には小さなぶどう状の集合果（実）がなります。その実は白から赤、そして熟すと濃紫色に代わります。濃紫色の実は生食でも食べられ、甘くて美味しいです。
なお採取した手や生食した口が中が濃紫色に染まるのでご注意。
また根、葉は生薬や民間薬として使います。

分布：北海道～九州

自生場所：山中　（実が落ちると濃紫色に染まって汚れるので庭木にはしないみたいですが、我家の近所では割と畑の隅や神社の境内の外れに植えられています）

効能：
色の成分のアントシアニン、ポリフェノールは抗酸化作用があり発がん抑制・動脈硬化予防・視機能改善・血液改善・血管強化・アンチエージング（老化防止）に効果が期待できます。
カリウムは塩分を体外に排出し高血圧予防、
DNJ（デキオシノジリマイシン）は糖尿病予防・改善・ダイエット・記憶力向上・精神安定
に効果があると言われています。
またカルシウム、ビタミン、鉄分も多く含むので美容と健康にも良いです。
なお、ひげ根を煎じてクワ茶として煎じて飲むと脳溢血の予防・改善にも期待できると言われます。

調理：生・揚げる・茹でる
実
生食・ジャム・焼酎漬け（桑じん酒は中国で古来より不老長寿の薬とされています）
新芽・若葉
天ぷら・茹でて和え物・汁の実
葉・根
煎じて茶（クワ茶）

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