山菜・山野草-010 クズ [山菜・山野草]
近所の川原を愛犬と散歩している時、クズがそのたくましい生命力で川原の土手の1部を覆わんばかりに群生していました。いつもはあと1~2か月待って花を採取するのですが、その力強さにあやかりたくなり今回はツルの先を採ってきました。昨晩はクズの天ぷらが酒の肴となりました。味はクセもアクもなく、美味しくいただけます。茶色の柔らかい産毛がたくさん生えていますが揚げてしまうと気になりません(茹でても気にならなくなります)。
散歩の帰り道、この時期は勢力旺盛でいたるところでクズが大群生を作っているのを見て、またクズは海外にも帰化して外来種ワースト100に入っているとも聞いた事を思い出して、クズが世界の食糧不足解決のひとつになればなぁと妄想していました。
<クズ>
名の由来はクズ粉の名産地であった奈良県吉野地方の国栖だそうです。またクズは秋の七草のひとつです。花は夏に藤に似た紫赤色の花を房にして咲きます。
クズは身近の川原・野原・土手・荒地などに群生している、どこにでもあるツル性植物なので、見たことがあるのではないでしょうか。またクズ餅やクズ湯に使用しているデンプンはクズの根(地下茎)を砕いて水に晒して取ったもの(クズ粉)で、クズはどの部位(葉・茎・花・根)も古くから活用されてきました。
私は春は若芽、夏はツルの先・花を採取して料理していますが、特に花には肝機能を改善する効果があると言われているので、毎日晩酌する私には欠かせない山野草です。(毎日そこそこ飲んでいるのに健康診断での肝機能関連の数値が正常なのは山菜・山野草のおかげかもしれません、感謝)
分布:北海道~九州
効能:
葉
絞り汁は、切り傷に塗ることで止血作用・解毒作用があり、服用すると血糖値を下げるので糖尿病に効果があると言われます。
花
イソフラボンとサポニンが含まれダイエット・更年期障害改善・血行改善に効果があると言われます。特に干した花(枯れた花は効果無しなので注意)には肝機能改善・二日酔い改善・解毒作用・黄疸改善・血便や下痢を治すと言われます。
根
煎じて服用すると解熱・鎮痛・肩こり改善に効果があると言います。
調理:揚げる・茹でる・煮る・炒める
若芽
洗うだけで天ぷら・油炒め、塩茹でして和え物・おひたし、煮つけで食べます。
茎・ツルの先
洗うだけで天ぷら、塩茹でして(堅そうなものは皮を剥き)サラダ・和え物・酢の物・炒め物・煮物で食べます。
花・蕾
振るったりちぎった花びらは洗って三杯酢・残った花と穂は天ぷらで食べます。
タグ:山菜 山野草 木の実
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